タイトルの命題、
「愛する人のためにあなたは死ねますか?」
を、現在公開中のこの映画を観ながら考えていました.
(※2002.12月現在の原稿です)
すぐにその解答は出ました.
「わからない…」
昨年のオスカー受賞者である
「デンゼル・ワシントン」扮する主人公.
突然知らされた息子の余命.
おりるはずの保険金もなく、
そのための手術費用もない。
そして病院側も見放していく状態.
最近、僕の友人が人生をともに
歩いていく人と結ばれたり、
新しい生命の誕生に立ち会ったりと、
そのような機会を目にすることが多い状況でした.
今の僕の自身がその状況になる確立は
非常にゼロに近い状況なので、
それがどんなにすばらしいのかは
想像の領域でしかありません.
そんな友人の話を聞く機会があると、
特に子供が生まれた父親としての声で、
「とてもかわいい!この子のためなら死ねるくらいの、
無償の愛だよ。」
と口をそろえて僕に言ってきます.
僕にとっては、所詮他人の子ですし、
そんな経験もないので、
「そうなんだ…」
という受け答えしかできません.
映画の最中、これが僕だったら…とも思いました.
「果たして、こんなことってできるのだろうか…」
それとともに、彼らが言っていたことの究極は
このことなのだろうか…とも.
まぁ果たして僕も含めて彼らも、
この映画の状況で、ここまでするのか?
という疑問も残りましたが、
ファーストディのほぼ満員の館内で一人、
恥ずかしげもなく涙を流したシーンがたくさんありました.
それは何か共感するものがあったから.
僕でもその気持ちがわかる登場人物がいました.
主人公が命がけでその命を守ろうとしていた子供.
もし、僕がそんな状況になったとき、
僕の両親はここまでするのか疑問は
あるかもしれませんが、近いことはするだろう…
と自然と思えました.
ずっとその存在が当たり前になっていたの存在.
何故か、自然とこの映画の特別な状況が、
不自然じゃなく僕の心の中に入ってきました.
こういう風にこの場を借りて、
感謝しますなんてとても恥ずかしくて
言えない存在なのですが、
それに限りなく近いエネルギーをもらえました.
超個人的な感想で恐縮なのですが、
僕の今年のベスト1ですし、
もう一度、デンゼル・ワシントンに
オスカーをあげたいくらいの、
迫真の演技でした。
彼自身も、パンフレットの中のインタビューで、
「他人事とは思えない。涙があふれてきた…」
と言ってました.
もしご興味が少しでもおありなら、
是非映画館まで足を運んでみてください!
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ジョンQ −最後の決断−
[JOHN.Q] 2002年【米】
デンゼル・ワシントン
ロバート・デュヴァル
ジェームス・ウッズ
アン・ヘッシュ
監督: ニック・カサヴィテス
脚本: ジェームス・キアーンズ
製作: マーク・バーグ&オレン・コーレンス
撮影: ローヒル・ストッフェルス
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白橋 哲 拝
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